クロス病院

腹腔鏡下胆嚢摘出術について

腹腔鏡下胆嚢摘出術について

当院で行っている、良性胆嚢疾患に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術についての説明です。

胆嚢は肝臓の下に張り付く様にある袋状の臓器です。
肝臓で作られた胆汁を蓄え濃縮する働きがあります。
胆汁は特に脂肪分の消化を助ける働きがあり、胆嚢は必要に応じて収縮して、この胆汁を胆汁の流れ道(総胆管)を通して十二指腸へ送り出し食物の消化を助けます。

1.胆石症、胆嚢ポリープについて

胆石症とは

 胆石症とは何らかの理由で胆嚢の機能が低下して胆汁が結晶を作ることにより石(結石)を作ってしまう病気です。
 結石にはいろいろな種類があり、コレステロールを主成分にするものや、ビリルビンを主成分にするもの、それらのまざり合ったもの、カルシウムの沈着をともなうものなどさまざまです。また、胆嚢内だけでなく、総胆管にも結石を認める場合(総胆管結石)もあります。
 胆石のある方でも、無症状で経過する方もいますが、多くの方が症状をあらわします。胆石症の典型的な症状は吐き気や上腹部の痛み、特にみぞおちあたりや右上腹部に痛みや圧迫感を認めることが多く、背中にかけての鈍痛やこった感じ、張りもよく認められます。胆嚢炎がひどくなると腹膜炎をおこし、肝臓に炎症がおよび肝機能障害を併発することもあります。なかには総胆管に落下した結石が原因で急性膵炎という重篤な病気を併発することもあります。

胆嚢ポリープとは

 胆嚢ポリープとは胆嚢の中に隆起した病変(ポリープ)を認める病気です。超音波検査(エコー)の普及で数多く発見されるようになりました。ほとんどの胆嚢ポリープは、コレステロールポリープか腺腫性ポリープと呼ばれる良性のポリープで、これらは小さいものであれば治療の必要はありません。しかし、大きさが10mmをこえると胆嚢癌を認めることがあります。したがって、10mmをこえるポリープや、経過中に大きくなったポリープは危険とされ、胆嚢摘出術が望ましいと考えられています。


2.胆石症の治療法について

 胆石症の治療法には、内科的治療法として結石溶解剤などにより結石を溶かす方法、さらに体外から衝撃波を当てて結石を砕く方法(ESWL)、そして外科的な手術による方法がありますが、それぞれ一長一短があります。

内科的治療

 薬で溶ける可能性のある結石はかなり限られます。溶ける可能性のある結石でもその効果がかなり不確実であるという欠点があります。また、うまく結石が溶けた場合でも結石を作る胆嚢は残るわけですから、結石の再発の可能性は比較的高く、溶解剤を長期間飲み続けなければなりません。

衝撃波による治療(ESWL)

 体外衝撃波により結石を破砕する治療です。この方法は適応になる結石の種類がかなり限られており、病的胆嚢がそのまま残っているため結石の再発率も低くありません。

外科的治療(胆嚢摘出術)

結石とともに胆嚢を切除する方法が胆石症の標準治療として広く世界中で行われています。日本では毎年20万人の胆石症患者さんが胆嚢の摘出術を受けておられます。


3.腹腔鏡下胆嚢摘出術について

 この方法は、臍部に開けた小さな穴からおなかの中に内視鏡(腹腔鏡)を入れ、おなかの中を二酸化炭素でふくらませてテレビモニターを見ながら手術を行います。上腹部に挿入した3本の細いチューブを通して、電気メスやハサミなどを使って、普通の手術と同じように安全に胆嚢を切除します。切除した胆嚢は臍部の小さな傷から取り出します。現在、胆嚢摘出術のうち多くの症例が腹腔鏡手術で行われています。ただし、現在でも以下のような患者さんでは腹腔鏡手術が困難な場合があり、開腹手術をお勧めしたほうがいい場合があります。

a.  胆嚢炎がひどく発熱や白血球の増加を伴う場合(急性胆嚢炎)
b.  くり返す胆嚢炎や腹膜炎を起こしたことにより胆嚢周囲に高度の癒着を認める場合
c.  胃や十二指腸の手術(特に悪性腫瘍に対して)を受けてことがある場合など

もちろん手術に絶対ということはありませんので、手術前の検査で腹腔鏡手術が可能と診断された場合でも、高度な胆嚢の癒着や出血などで内視鏡での手術が不可能となり、開腹による普通の手術に切り替わる可能性もありますので、その可能性については手術前に十分承知していただく必要があります。


4.腹腔鏡下胆嚢摘出術の利点

a.内視鏡手術は前に述べたように、手術による傷がきわめて小さく、
 また、術後の痛みが開腹術に比べて非常に少なく、翌日からどんどん歩けます。
b.手術後の腸の運動の回復が早いので、通常、手術の翌日の午後からは食事ができます。
c.術後順調に経過すれば手術後3日から5日で退院できます。
 職場などへの復帰も開腹手術に比べればはるかに早く可能です。
d.傷が非常に小さいため美容上の利点もあります。


5.胆嚢摘出による影響

胆嚢の役割は胆汁を貯蔵し濃縮することです。胆汁は特に脂肪の消化に欠かせない液です。これは肝臓で作られており、胆嚢は単なるその貯蔵庫です。もちろん胆嚢も1つの臓器ですから、取らずにすむのであればそれにこしたことはありませんが、これがなくなっても胆汁は肝臓で作られていますので、胆汁の分泌には大きな影響はありません。しかし、脂肪分を食べ過ぎた時など胆汁の分泌が追いつかなくて下痢をすることがあるといわれています。


6.総胆管結石の併存している患者さんに対する治療

総胆管結石に対しては内視鏡的乳頭切開術(EST)を行い、極力内視鏡的に排石を試みています。総胆管結石除去後、胆嚢内に結石が残存する患者さんには腹腔鏡下胆嚢摘出術をお勧めします。


7.術後の経過について

 腹腔鏡下手術の場合、術後順調にいけば手術の翌日から食事がはじまり、2~3日でシャワーも浴びられるようになります。手術後3日から退院できます。開腹手術を受けられた多くの方は、手術後1週間から10日程度で退院されます。特に、腹腔鏡手術の場合、退院後すぐに職場復帰されている患者さんも多くいます。

その他ご不明な点がございましたらお気軽に担当医にご相談ください。


腹腔鏡下そけいヘルニア修復術(ラパヘル)

腹腔鏡下そけいヘルニア修復術(ラパヘル)

全身麻酔で眠っている間に、おなかを切らずに小さな孔(あな)を開けて、細い内視鏡を挿入して、お腹の映像をテレビモニターで見ながら行うのが腹腔鏡手術です。
おなかの中に挿入された細い内視鏡(腹腔鏡)を用いて、そけいヘルニアの原因である穴を確認して、腹膜と筋肉の間に補強材(メッシュ)をおいて修復します。腹腔鏡手術では、そけいヘルニアになりやすい3つの弱い部分(内そけいヘルニア、外そけいヘルニア、大腿ヘルニア)を全て確実に覆うことができますので再発を起こし難い事が1つ目のポイントです。そして、おなかを切らないので手術後の回復が早く、痛みが極めて少ない事が2つ目のポイントです。この手術法を腹腔鏡下そけいヘルニア修復術(ラパヘル、TAPP法)と言いますが、手術終了時に、はがした腹膜を特殊な方法で寄せ合わせますので非常に繊細な操作と技術、多くの経験が必要です。当院ではこの手術法を標準治療としていますが、自分のヘルニアについて、腹腔鏡手術の適応があるか、担当医とよく相談して決めたほうが良いと思います。

MIS 人工関節置換手術

MISとは

最新の手術テクニックです。皮膚切開をできるだけ小さくし、筋肉や軟部組織(皮膚等)への負担をできるだけ最小限にすることで術後リハビリの早期開始、早期退院、そして早期社会復帰を目指しています。

MIS 人工関節置換手術

一般的な人工関節手術は、手術の操作を容易にするために比較的大きな皮膚切開で手術がおこなわれます。しかし最新の手術テクニックでは皮膚切開をできるだけ小さくし、筋肉や軟部組織への負担を最小限にすることで術後リハビリの早期開始、早期退院、そして早期社会復帰を目指しています。 ごく最近では、更に筋肉や軟部組織への負担の少ない2箇所の小さな皮膚切開で行う人工関節手術テクニックも確立されつつあります。

この最新のテクニックは、欧米でもまだ限られた病院でしか行われていません。このテクニックによる手術を受けた患者さんの多くは手術当日~数日以内に退院出来るため、画期的な手術方法であるといえるでしょう。日本でもごく限られた整形外科医がこの手術テクニックを使って人工関節手術を開始しています。

MIS 人工関節置換手術テクニック

一般的な人工関節手術とMIS人工関節手術の違いとは?

■皮膚切開が小さく、筋肉への負担(侵襲)も少ない

一般的な手術方法では15cmから20cmもの大きな皮膚切開を行い、筋肉を大きく切り開きながら骨に達して、人工股関節を設置しています。患者さんの股関節の変形の程度にもよりますが、MIS手術は、8cm~12cm程度の皮膚切開で従来と同じ人工股関節の手術ができるという画期的な方法です。

しかし、この手術は執刀医の視野や操作も制限されるため、全ての患者さんに適応できる手術ではありません。

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■リハビリの早期開始が可能に

人工関節手術では1~2週間ベッド上での生活を余儀なくされ、入院期間は1~3ヶ月かかることもありました。しかし、MIS手術では筋肉や軟部組織への負担が少ないことから、リハビリを早期に開始することが可能となります。

皮膚切開が小さいと言うことは筋肉や靭帯筋力などへの負担が少なくなり、筋力の低下を防ぐことが可能です。また、手術後の痛みも少なく早期に歩行訓練を開始できるので、車椅子や、歩行器、松葉杖のいずれかを使用して、早期に自力でトイレや洗面に行くことが可能となります。このリハビリの早期開始は重大な合併症である肺塞栓症(エコノミー症候群ともいいます)の予防にも役立つと言われています。

■入院期間の短縮が可能

MIS手術では2週間程度で退院(早期退院)が可能となり、従来の手術を受けた場合と比べて早く普通の生活に戻ることが期待できます。院内感染などの合併症を引き起こさないようにするためにも、入院生活は短いほうが良いといえるのです。

資料提供:ジンマー株式会社

患者さんに一言

患者さんとの対話・誠実な診療を大切にしております。

医師、医療スタッフと患者さんとのコミュニケーションが一番大切と考え、患者さんとの対話・誠実な診療を大切にしております。わからないことがありましたらお気軽にご相談ください。

変形性関節症でお悩みの方は、是非ご相談ください。

大学病院・地域の病院と提携しており、必要に応じていつでもご紹介しています。もちろんご希望の病院へも紹介いたしております。

また、セカンドオピニオンも受け付けております。

消化器外科 – そけいヘルニア

そけいヘルニアとは?

一般的に『脱腸』と呼ばれる良性の病気です。小児と成人とは原因が違い、治療法も異なります。小児のそけいヘルニアは自然に治るケースもありますが、成人そけいヘルニアは加齢と共に下腹部から太ももの付け根(そけい部)の組織が脆弱になり、その部分からお腹の中にある腹膜が袋状に飛び出してくることによっておこります。


そけいヘルニア(脱腸)になりやすい人

加齢 特に40歳以上の男性 職業 お腹にチカラがかかる仕事 立ち仕事をする人
日常生活 咳をよくする人 妊娠している人 過度な運動をする人 病気など 便秘症 肥満 喘息 小児期にヘルニアの既住 前立腺手術の既住

どのように診断するのでしょうか?

ほとんどの場合、太ももの付け根(そけい部)の出っ張りに気づくことで自己診断が可能です。診察時は問診のあと、患者さんにお腹にチカラを入れてもらい、手で膨らみの部分を触りヘルニアの状態を調べます。その他、診断を確実にするために超音波検査やCT検査が役立つ場合があります。


なぜ、手術が必要なのでしょうか?

残念ながらヘルニアは自然に治りません。時間の経過とともに大きくなり進行します。ヘルニアバンド(脱腸帯)やコルセットを長期間装着しても治療にはなりません。したがって、手術が最善の方法なのです。出っ張ったまま戻らなければ嵌頓という状態になり、激しい痛みを伴います。この状態を長時間放置すると血行障害で内蔵が腐ってしまうため緊急手術が必要になります。

痛みが無い場合は大丈夫?

命にかかわる事は少ない病気ですから、わずかな出っ張りで特に痛みがない場合、注意して経過をみていくのが一般的です。ただし、経過をみても治ることはありません。日常生活に不便がなければ治療を急ぐ必要はありませんが、余裕のあるときに早めに治療することをおすすめします。


どのような治療法があるのでしょうか?

ヘルニアの手術には一般的に補強材(メッシュ)を用い、ヘルニアの出口を覆うのが一般的ですが、手術方法の一つに腹腔鏡手術があります。

当院では腹腔鏡下そけいヘルニア修復術(ラパヘル)を積極的に行っています。お腹を切らないので術後の痛みが少ない、お腹の中から観察するのでヘルニアのある場所の診断が確実、ヘルニアになりやすい3ヶ所の場所を補強材(メッシュ)で広く覆うため再発が少ない、などが特徴です。麻酔は全身麻酔で手術時間は片側で60分程度です。

他に知っておきたい情報

毎週水曜日(午後3時~4時30分)にヘルニア外来を開設しています。外来にて診察後に手術の必要性がある場合は、手術前の検査を行い、手術日を決定します。手術当日、午前に入院してもらい早ければ1泊2日で退院が可能です。


そけいヘルニア外来・入院・手術の流れ

そけいヘルニア外来は毎週水曜日の午後です。電話でのお問合せは03-6300-5653(直通ダイヤル)へお願いします。メールからもお問合せ可能です。

初診

問診票記入、診察の後にCT検査をおこないます(大学病院等でCT検査を済ませ、結果をお持ちの方は不要です)。手術を予約する方は手術の説明、血液検査、心電図検査、呼吸機能検査、レントゲン検査をおこないます(診察と検査で1時間位かかります)。

入院・手術

手術当日午前中に入院。手術前処置(浣腸、臍処置、シャワー浴、マーキング)を行い、午後から手術開始(手術時間は片側60分程度です)

退院

早ければ1泊2日で退院可能です。

診察(術後)

手術1週間位で来院していただき手術部位のチェックをします。

診察(術後1ヶ月)

手術部位の経過を見るために来院していただきます。

消化器外科 – 内視鏡手術について

内視鏡手術について

当院では、きずが小さく体に負担の少ない内視鏡手術(腹腔鏡手術)をおこなっています。内視鏡手術は、体に数カ所小さな穴をあけ、そこからおなかの中(腹腔)にカメラと手術器具を入れ、モニターを見ながらおこなう手術です。 きずが小さく痛みが少ない、術後の回復が早い、入院期間が短くてすむ、もとの生活に早く戻れる、など、患者さんにとってメリットが大きな手術方法で近年急速に普及しています。しかし高度な技術を要するうえに全身麻酔でおこなわれるため外科医とともに麻酔科医は特に重要な役割を担っています。

主な対応手術



整形外科 – 手首の骨折といわれたら

橈骨遠位端骨折とは?

手首の骨を橈骨といいます。橈骨骨折(遠位端)は高齢者に生じることが多く、転倒や事故で手をつくことが原因で起こります。転倒によって若年から青壮年の方にもみられる怪我のひとつです。怪我の直後から手首周辺の腫れと痛み、変形を伴います。さらに時間がたつと皮下出血が認められます。 受傷時(26歳) / 受傷時(70歳) / CT(75歳)

骨折のギプス治療は?

ギプス固定

橈骨遠位端骨折の治療には手術と保存治療があります。一般的にはギプスや添え木を用いた固定が行われますが、骨折部のずれが大きい場合は手術を選択します。ギプスは4~6週間にわたり手首と指の関節を固定する必要があるため、ギプスをはずした後に関節拘縮(関節が硬くなって動きが悪くなる)や筋肉の萎縮を残しやすく、高齢者には不向きな面もあります。


骨折の手術治療は?

術中写真固定後 / 術後レントゲン

術中写真固定後 / 術後レントゲン

骨折部のずれが大きい場合や骨折部が粉砕して不安定な骨折の場合は手術を選択します。骨折部にプレートとスクリューという金属を挿入して固定します。強固な固定が得られますが、その一方で手術創が大きくなるため、創部痛や周辺組織との癒着、神経血管の障害や創感染などのリスクがあります。


創外固定ー新しい治療方法

DispoFix (Synthes TM) / 創外固定 / 創外固定 / CT / 術前x-p / 術後x-p

当院ではギプス固定とプレート固定の合併症を軽減するため、創外固定という手術を行っております。これは従来の手術のように骨折部を直接開くことなく転位を整復して、皮下に挿入したピンを皮膚の外で固定する方法です。したがって手術創は1cmの傷が4~5カ所で済みますし、術直後から手指や肘の運動を開始するため、関節拘縮が生じにくいという長所をもっています。2~3泊で退院することも可能ですし、1~2週入院のうえリハビリを毎日行うこともできます。骨折部が癒合する4~5週後にピンを抜きますが、これは10分程度で済みます。
創外固定自体は以前からある治療方法ですが、近年ディスポーザブルタイプ(1回のみ使用する)で軽量(40~60グラム)の創外固定が開発されてきたこと、また器械の発達により手技が安全で簡便になってきたことにより、広く行われる手術になっています。 術後の手関節可動域(右が受傷側)



整形外科 – 足関節捻挫といわれたら

足関節捻挫とは?

足関節捻挫はスポーツ選手だけでなく、一般の方にもみられる怪我のひとつです。多くはランニングやジャンプの着地で足関節を内側に捻ることにより、外側の靱帯が伸ばされたり、切れたりすることが原因です。怪我の直後から外くるぶし周辺の腫れと痛み、さらに時間がたつと皮下出血が認められます。


捻挫の重症度は?

程度の軽いものから1~3に分かれます。 1度-靱帯が伸ばされただけで痛みも少なく、通常は歩行可能 2度-靱帯の部分断裂であり、完全には損傷されていない 3度-靱帯は完全に断裂し、2本以上の断裂がみられることもある


捻挫をしてしまったら?RICEとは?

靱帯断裂

スポーツの現場では痛みと腫れの軽減のため、また治癒機転を促進するため、迅速な処置が必要です。我々はその救急処置をRICEと呼んでいます。(Rest:安静)(Icing:冷却)(Compression:圧迫)(Elevation:挙上)の頭文字をとってRICEです。 怪我をしたらすぐに競技を中断すること(安静)、そして氷のうを利用して患部を冷やすこと(冷却)、次いで弾性のある包帯などを用いて腫れの予防のため圧迫すること(圧迫)、足を下げるとうっ血して腫れがひどくなるため心臓より高く挙げること(挙上)です。


捻挫の治療は?

靱帯損傷の治療には手術と保存治療があります。一般的にはギプスや装具を用いた治療が勧められますが、不安定性が強い場合や捻挫が慢性的になりやすい骨形態の場合、靱帯が骨ごと剥れている場合は手術を選択します。また、早期復帰を目指すスポーツ選手では手術を行いますが、日帰り手術や1~2泊で退院できます。


陳旧性捻挫の治療は?

古い靱帯損傷があり、慢性的な不安定性が残存する場合は、新たに靱帯を形成する必要があります。我々は膝裏の腱を用いた靱帯再建術を行い、早期スポーツ復帰を目指しています。術後スポーツ復帰は4ヶ月を目標にしています。


整形外科 – 膝前十字靱帯損傷といわれたら

膝前十字靱帯損傷といわれたら

他の病院では関節鏡を入れてみないと分からないと言われたのですが、関節鏡検査をしないと前十字靱帯が切れているか分からないものなのでしょうか?

前十字靱帯 怪我の状況と診察、MRIで90%以上の診断が可能であり、検査のための関節鏡検査は行っていません。一般に膝を捻って怪我し、病院で“血が貯まってる”といって血を抜かれたら約60~70%は前十字靱帯断裂です。


前十字靱帯は手術をしなければ治りませんか?

半月板断裂 前十字靱帯が切れたままでもある程度スポーツはできます。しかし、スポーツを続けていくと「膝崩れ」といって膝を捻るような動作で膝が“カクン”と抜けるような、あるいは“ずれる”ような感じを経験します。その際半月板や軟骨損傷を生じるため、手術が必要になります。手術をしないで5年経過すると10~20代の若年者でもレントゲン上の関節症性変化(軟骨がすり減ってくること)がみられてきます。すり減った軟骨は再生しませんし、痛みの原因になります。


前十字靱帯の手術はどのようなものですか?

術後写真 切れた前十字靱帯は自然に治癒しないため、他の自家組織で新しく靱帯を作る、再建術が一般的です。いくつかの方法がありますが、我々は大腿後面の屈筋腱を使用して本来の2重になっている靱帯を再建する“解剖学的2重束再建術”をいち早く取り入れ(2002年12月より)、優れた成績を得ています。手術の傷は3~4cmの傷と1cmの傷が2箇所と小さい傷ですみます。また美容の面からも手術創が目立たないように皮下の中縫いを密に行い、皮膚表面は縫わずに保護テープを貼付するだけですので抜糸の必要もありません。術後3日前後でシャワー可能です。入院は1週間程度必要ですが、入院期間に関してはご相談下さい。


整形外科 – 肩関節脱臼といわれたら

当院では肩関節脱臼の治療・手術を行っています。お問い合わせ直通ダイヤル ℡03-6300-5653へお気軽にお電話ください。   


肩関節脱臼とは

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スポーツでの転倒や、高所から転落した場合など外傷によって生じる怪我のひとつです。肩甲骨の関節窩から上腕骨頭が前下方に脱臼することがほとんどです。

 

肩関節脱臼の特徴は?

肩関節は他の関節と異なり、骨による支えと覆いが少ないため、動かせる範囲が最も広い関節です。そのため、軟骨(関節唇といいます)と靭帯など柔らかい組織が防波堤となって上腕骨頭を支えています。ところが、肩を脱臼すると、関節を安定させていたこれらの組織が骨から剥がれてしまい、安定感が失われます(バンカート病変: Bankart lesion)。したがって、一度脱臼して整復・固定され治ったと思っていても、ちょっとした外傷で再び脱臼することがあるのです。しかも、初回脱臼の年齢が低ければ低いほど、再脱臼する確率は高く、10代では68%、20代で52%、30代で25%、40代以上で17%と報告されています(Itoi E, JBJS 89A, 2007より引用)。

 

肩関節脱臼の治療は?

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治療は基本的に脱臼整復して肩を固定する保存治療です。しかし、若年で初回脱臼すると高率に再発しますし、脱臼の回数が多くなればなるほど手術成績が低下することが知られています。したがって当院では初回脱臼時にMRI を撮影し、軟骨が大きく剥れている場合には積極的に手術治療を行い、スポーツへの早期復帰を目指しています。

 

手術はどういうものですか?

当院では、関節鏡を用いた最小侵襲手術を行っているため、入院期間も短く3~7日程度です。通常、肩にあけた3ヶ所の傷(1cm程度)から関節鏡を挿入し、剥れた関節唇を元の場所に修復します(バンカート修復術: Bankart repair)。これは平らなところに防波堤を作り、脱臼を防ぐものです。保存療法では前述のような割合で脱臼が再発しますが、この手術治療によって再脱臼の割合は5~8%程度まで低下します。術後は三角巾による固定を2週行い、スポーツ復帰は非接触スポーツで4~5ヶ月(テニス、野球など)、接触スポーツ(ラグビー、格闘技など)では6ヶ月が目安です。 pic_0103

 

反復性肩関節脱臼の治療は?

基本的に鏡視下バンカート修復術で治療可能です。しかし、過去に数回から数十回も脱臼を繰り返している場合は、もともとの関節のゆるさが根底にある場合が多いため、バンカート修復術に関節包の縫縮や骨性の支持を組み合わせる手技が必要になることがあります。関節弛緩性とMRIの所見、スポーツの種類や仕事、年齢、性別などさまざまな因子を考慮しなければいけません。 pic_0104 pic_0105

肩関節脱臼といわれた場合は一度ご相談ください。

当院では肩関節脱臼の治療・手術を行っています。お問い合わせ直通ダイヤル ℡03-6300-5653へお気軽にお電話ください。

内視鏡センター

消化器内視鏡検査について

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)、大腸カメラ(下部内視鏡検査)の両方の検査をおこなっております。
検診・人間ドックで以下のような異常を指摘された方にも内視鏡検査をお勧めします。

  1. 胃X線検査で「要精密検査」
  2. ペプシノ-ゲン検査で「陽性」
  3. 便潜血検査で「陽性」

内視鏡検査の際、楽に検査を受けていただくため鎮静剤を用いた経口内視鏡検査を行っています。鎮静剤を使用する場合、検査を安全に行うため、消化器内視鏡ガイドラインに沿い、点滴を行いながら(血管確保)、血圧、脈拍、動脈血中酸素飽和度などをモニターします。 内視鏡室で検査を行い、検査が終わり次第、診察室で内視鏡画像をコンピューター画面でお見せしながら結果説明をします。(鎮静剤を使用した場合、ベッドでしばらくお休みいただいてからの説明になります。)

胃カメラ

経口内視鏡検査の場合6分前後で終了します。現時点で経鼻内視鏡検査よりも画質が良好です。出血時の止血や場合によりポリープ切除などの治療が可能です。のどの麻酔だけで苦しい場合は、鎮静剤を使用すると楽に検査が受けられます。

大腸カメラ

大腸検査の場合、御希望が強い場合以外は、鎮静剤を使用しておりません。その理由として、特に挿入困難な場合を除いては殆ど痛みなく盲腸まで5分前後で到達できること、また、ポリープを切除する場合、情報の同時共有が大切と考えているからです。今、何のために何をしているか、実際に説明を受けながら見ていただきたいと思っています。

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